小惑星が地球に急接近!過去の衝突リスクと比較してみる。

科学

2024年末に発見された小惑星が、今、世界中で注目を集めています。

2024年12月27日に発見された小惑星「2024 YR4」は、2032年12月22日に地球に衝突する可能性が指摘されています。最新の推定では、衝突確率は約2.3%(1/43)とされており、これは近年の小惑星としては非常に高い数値です。

たかが1%台と思うかもしれませんが、これまでの観測史上、衝突確率がここまで高く評価されたケースは数少なく、専門機関も注視しています。今回は、この「2024 YR4」を含め、地球への衝突リスクが指摘された過去の小惑星を3つ紹介します。

小惑星の衝突リスクを評価する「トリノスケール」とは?

小惑星や彗星が地球に衝突する可能性を評価するための指標として、「トリノスケール」が存在します。このスケールは1999年にイタリアのトリノで開催された国際会議で提案され、0から10までの11段階でリスクを評価するものです。

トリノスケールの分類

レベル意味
0衝突の危険性なし、もしくは非常に低い(通常は大気圏で燃え尽きる)
1通常の背景リスク(衝突の可能性は極めて低い)
2-4注意が必要だが、衝突の可能性は低い(追跡観測が推奨される)
5-7警戒が必要(実際に衝突の可能性があり、影響も大きい)
8-10深刻な脅威(衝突が確実で、地域・世界規模の災害を引き起こす可能性あり)

それでは、衝突リスクが指摘された小惑星を見ていきましょう。

小惑星 2024 YR4

緑の丸が2024 YR4

Asteroid 2024 YR4 reaches level 3 on the Torino Scale
https://cneos.jpl.nasa.gov/news/news210.html

  • 発見:2024年
  • サイズ:直径約40〜90メートル
  • 衝突確率:2.3%(1/43)
  • トリノスケール:3

2024 YR4 は、2032年12月22日に地球に接近し、衝突する可能性が指摘されています。最新の推定では、衝突確率は2.3%(1/43)とされています。

この確率は、トリノスケールで「3」に相当し、天文学者や公的機関が注意を払うべきレベルとされています。しかし、今後の観測データの収集と分析により、衝突リスクの評価が変動する可能性があります。

もし地球に衝突したら?

衝突時のエネルギーはTNT火薬に換算して約8メガトンと推定されており、このエネルギーは広島型原子爆弾(約15キロトン)の約500倍に相当します。

衝突地点の周辺数十キロメートルにわたり壊滅的な被害をもたらす可能性があります。

小惑星アポフィス(Apophis)

矢印が2021年3月2日に撮影された小惑星アポフィス

Asteroid Apophis Is Swinging by This Weekend to Taunt Us
https://gizmodo.com/potentially-hazardous-asteroid-apophis-is-swinging-by-t-1846407228

  • 発見:2004年
  • サイズ:直径約340メートル
  • 衝突確率(発見当初):2.7%(1/37)
  • トリノスケール:4(過去最高評価)

小惑星アポフィスは、発見当初、2029年4月13日に地球に衝突する確率が約2.7%と推定され、トリノスケールで「4」という高い評価を受けました。しかし、その後の観測により衝突の可能性は排除されました。

もし地球に衝突したら?

衝突時のエネルギーはTNT火薬に換算して約1200メガトンと推定されており、これは広島型原子爆弾(約15キロトン)の約8万倍に相当します。

都市部に落下すれば大都市が丸ごと消滅し、海洋に衝突した場合、大規模な津波が発生します。

小惑星 2007 VK184 は、2048年6月3日に地球に衝突する確率が指摘されましたが、現在では衝突リスクは排除されました。

もし地球に衝突したら?

衝突時のエネルギーはTNT火薬に換算して約100〜200メガトンと推定され、広島型原子爆弾の約1万倍に相当します。

小惑星 2023 DW

NASA Asteroid Watchのポスト
https://x.com/AsteroidWatch/status/1633234541526523904

  • 発見:2023年2月26日
  • サイズ:直径約50メートル
  • 衝突確率(発見当初):0.16%(1/625)
  • トリノスケール:1(現在は0)

小惑星 2023 DW は、2046年2月14日に地球に衝突する可能性が指摘されましたが、後の観測でリスクは排除されました。

もし地球に衝突したら?

衝突時のエネルギーはTNT火薬に換算して約4メガトンと推定され、広島型原子爆弾の約270倍に相当します。

まとめ:地球への衝突懸念は低いが注視が必要

これまでに観測された小惑星の多くは、発見当初に衝突リスクが指摘されても、追加の観測によってリスクが低下する傾向にあります。とはいえ、今後も新たな小惑星が発見される可能性は十分にあり、引き続き注視する必要があります。

refarence:

Asteroid 2024 YR4 reaches level 3 on the Torino Scale
https://cneos.jpl.nasa.gov/news/news210.html

2029年に小惑星「アポフィス」が地球に衝突? 3年後に判明すると研究者
https://forbesjapan.com/articles/detail/74977

2023 DW
https://www.spaceobs.com/en/Alain-Maury-s-Blog/2023-DW

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